piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

23 Aug 2020 曇り→雨→晴れ

今週は仕事はどうも波長がかみ合わずに空回りしてた。 そのせいか、週末は少し気温も下がってジョギング日和だったのにサボってしまった。 さて、と思ったところで雨が降りだしたのもあるけど。 結局は気合が足りない。

スーパーには既にしてビール「秋味」が並び、ちょっと気が早くないか? と思いつつも、今日は秋の足音を感じる気候だった。 あともう少しの辛抱。


今週のミステリーは、松本清張「点と線」砂の器」、西澤保彦「七回死んだ男」。 松本清張作品は昔いくつか読んだはずなのに、どれを読んだかすら思い出せない。 今回の両作品とも最後まですごく楽しめた。 想像でしかわからないけれど、戦後の退廃と混乱、復興の力強さが混在している昭和30年前後の時代背景が良い。 「点と線」はアリバイトリック、「砂の器」は殺人の動機と方法が解くべき謎。 少しづつ真相に迫ってゆく、刑事の粘り強い捜査が読みどころだった。

「七回死んだ男」はまったく異なるテイスト。 一日を何度も繰り返してしまう「体質」を持つ高校生の久太郎が主人公で、祖父が殺されるのを防ごうとするのだが、繰り返す度に事件は起きてしまう。 祖父の命を救うことはできるのか。 最後の展開が秀逸だった。 一風変わった設定の下に本格ミステリーを構築する、著者の面目躍如の傑作。 「チョーモンイン」シリーズの続きも読みたいなあ。