piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

5 Sep 2006 晴れ つくば→京都

今日は午前中少し用事を片付けて、午後から京都へ移動。いつもより少し早めに着いたのですが、宿舎でのんびり本を読んで過ごすことにしました。


この半年くらいはずっと進化論の本を続けて読んでいて、今はスティーヴン・J・グールドの「ワンダフル・ライフ」です。基本として読んでおかないといけない本の一冊だとは思っていたのですが、分量もあるし、後回しにしてました。読み始めてみると、さすがの面白さ。新幹線の中で、居眠りの時間を除いて、ひたすら読み続けてました。

バージェス頁岩と呼ばれる、カンブリア紀の動物群の化石をめぐる物語です。その動物たちの驚くべき生態と、それがわかるまでに科学者の歩んだ、曲がりくねった道筋。そして、進化というものに対して抱きがちな、人間の存在を到達点とする階梯としてのイメージを払拭し、現在を生きている種たちが、多様性の中から環境と偶然によって選び取られた、一時的な存在に過ぎないという事実を突きつけることがテーマです。まだまだ初めの方で、いよいよ面白くなってきたところです。