piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

17 Aug 2007 晴れ

つくづく思うに、本は見付けた瞬間に買っておくものです。
いつもそう思ってるにもかかわらず買いそびれていた本を何冊か、ネットで注文しました。品切れか絶版になってしまった本というのは高くついてしまうし、手に入らないものもあります。次からは躊躇わない (ただし1万円以下)。

今回探してたのは、児島襄の「平和の失速」(全8巻)。「大正時代とシベリア出兵」というサブタイトルからわかるように、大正時代を扱った労作です。かなり前に3巻くらいまで読んで止まってました。激動の明治、昭和初期に比べると今ひとつ印象の薄く感じられる時代ですが、軍縮、デモクラシーの拡がりと、もしかすると違うその後の歴史があったかもと思わせる一方で、次の時代での動乱の種が蒔かれた時期でもあります。がむしゃらに上がり調子で来た明治が終わり、一旦自分の立ち位置を見つめ直すべき時期だったという点で、現在に通じるものがあるかも知れません。

児島襄(作家、歴史)は事実を丹念に積み上げた本を書く人で、著作からは得るところ大なのですが、最近は新本で手に入りにくくなりました。まだいくつか大作を未読なので困ってます。