最近さっぱり本を読み終わりません。読んではいるんだけど。同時に何冊も読むのがいけないのか。
- 半藤一利+保阪正康「昭和の名将と愚将」
文春新書、2008年。私がその歴史観をかなり信頼してる二人による、対談形式の名将論。軍事は、人類の歴史で最も重要な技術であり続けました。ここ暫く平和だからって、忘れていい類のものでも無いでしょう。昭和の代表的軍人22人を俎上に載せて、リーダーシップとは何かを検討していきます。
名将篇と愚将篇に分かれています。名将篇で登場するのは、栗林忠道、石原莞爾と永田鉄山、米内光政と山口多門、山下奉文と武藤章、伊藤整一と小沢治三郎、宮崎繁三郎と小野寺信、今村均と山本五十六。愚将篇では、服部卓四郎と辻政信、牟田口廉也と瀬島龍三、石川信吾と岡敬純、大西瀧治郎・冨永恭次・菅原道大(特攻隊の責任者)。
名将必ずしも国家の行く先を過たざるとは限らないのが、歴史の興味深いところです。愚将は例外なく不幸を招いていますが。