子供の頃通った道場に架かっていた、額に入った一文が頭に焼き付いていました。「壮年にして学べば、老いて衰えず」というもの。少年にして学べば、というのもあったような気がするのですが、どうしても思い出せない。ふと思い出したので、検索してみたら簡単に見つかりました。便利な時代だ。
少にして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず
江戸時代の儒学者、佐藤一斎(1772-1859)の書物にあるものらしい。なぜ二段目だけをよく記憶していたのか、三段目をまったく忘れてしまっていたのかは不明。
生涯学び続けることの大切さは今も昔も変わらないけれど、それを簡潔にして高雅に表すことはなかなか難しい。今や一段目は取り返しがつきませんが、老いて衰えないよう、心に刻み直しました。