piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

14 Apr 2011 晴れ

今日は計算機に振り回された。NFS mountがなぜか出来ない件、新しいサーバがネットワークを認識しない件、某所のシステムにloginできない件、など。結局どれも解決に至らず、どっぷり疲れた。合間にミーティング1件。5月から研究所に滞在されるSさんが来訪されたので議論。駅近くの最近できたカレー屋で夕食。例の独特な音楽が流れる中、味は悪くないと思うのだが、客はさっぱり入っていなかった。

カープは開幕3戦目にして、やっと初勝利。何にせよ3連敗しなくてよかった。今年の助っ人先発は期待できそうだ。


今週のお題「心に残った本」(1)。
人生に大事なことは全てこの本から学んだ、という本が誰しもあると思う。いや、無いかも知れないが、ここはあるとして欲しい。私にとってそれは、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」だった。古代中国に漢帝国を築いた劉邦と、そのライバルの項羽が、始皇帝亡き後の戦乱の世に覇を競う物語である。登場人物が皆魅力的で、それぞれの才能と野望、身の処し方、辿った運命も様々。人間社会の機微や残酷さ、政治なるものの微妙さは、中学生だった私に深い感銘を残し、その後は世間を眺める時の指標になった。

私の最もお気に入りの人物は、韓信である。自軍敵軍ともに自在に操り、戦場では鮮やかな勝利を得る才能を持ちながら、政治的な欲の無さというか無邪気さから、漢帝国成立後に結局は自滅してゆく。その悲劇と、眩い才能とのコントラストが印象的だった。こういう、剥き身の才能、という感じの人物に魅力を感じる。