piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

6 Sep 2020 晴れ一時雨

9月になってしまった。 今日は気温はまだ高めだけど、高い空と心地よい湿度に秋を感じた。

今週のミステリーは、横山秀夫「動機」「臨場」「看守眼」、松本清張ゼロの焦点」。 横山作品は警察小説の短篇集で、それぞれ完成度が高い。「臨場」の主人公、倉石検視官のキャラクターが特に印象に残る。 「ゼロの焦点」は戦後ミステリー史に残る名作。 新婚早々に疾走した夫の行方を追う、主人公の心理描写と、時代背景(昭和30年代前半)から来る雰囲気が良かった。 多分一度読んでいるけどほとんど覚えていなくて、ストーリーを堪能できた。

今週のファンタジーは、上橋菜穂子精霊の守り人」「闇の守り人」。 これまで知らずに来たのが悔しい。 「精霊の守り人」は、精霊の卵を宿した王子チャグムを守る、女用心棒バルサの活躍を描く。 細部の描写に説得力があって引き込まれる。 「闇の守り人」は、25年ぶりに故郷のカンバル王国を訪れたバルサが巻き込まれる陰謀と、バルサの師や王国の秘儀にまつわる謎を巡る物語。 シリーズは10作まであるそうなので読むのが楽しみで仕方ない。