piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

たとえ明日世界が滅ぶとしても

「たとえ明日世界が滅ぶとしても、私は今日林檎の苗木を庭に植える」

この印象的な言葉は、マルティン・ルターが言ったものだとされています。
教会の土地に林檎の苗木を植えている際、道行く人に「もしも明日世界が滅ぶとしたら、あなたは何をするか」と尋ねられた際の言葉らしい。

確かドイツにいた頃に小塩節さんの本のどこかで読んだと思って、帰ってから探してみたけれど見当たりませんでした。最近買った、小塩節「ドイツの都市と生活文化」(講談社学術文庫, 1993)の中にようやく見付けました。 そういえば、この本、持っていったんじゃなくて、向こうで他の日本人に借りた本だったか。

いろいろな解釈はあるでしょうが、神の恩寵に対する深い確信と意志の強さを感じる言葉で、いかにもルターらしいと思ってしまいます。

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によると、この言葉の最も古い典拠は1944年のものだそうで、本当にルターが言ったのかどうかは定かではありませんが。

私にとっての、林檎の苗木とはなんだろう。