piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

最近読んだ本 (10月下旬)

  • 塩野七生ローマ人の物語II ハンニバル戦記」
    新潮社、1993年。このシリーズは愛読して久しいのですが、最近「ローマから日本が見える」を読んで、この巻を無性に読み返したくなりました。イタリア半島に地盤を固めた共和制ローマが、地中海の覇権をかけて、カルタゴとの三次にわたるポエニ戦役を戦い抜く過程を描いています。中心となるのは、第二次ポエニ戦役のカルタゴの将軍、ハンニバル。アルプスを越えてイタリアに侵入し、卓越した戦術でローマ軍を苦しめる知将ハンニバルに対し、ローマは組織力で対抗します。直接対決を避けつつ、一歩づつハンニバルを追い詰めてゆくうちに、ローマでは若きスキピオがその才能を開花させました。そしてついにアフリカに渡り、カルタゴとの雌雄を決するザマの会戦へ。ローマがローマたる要因が何であったのか、それを如実に示す歴史が展開されます。
  • 清水誠「データ分析はじめの一歩」
    講談社ブルーバックス、1996年。データ解析の初歩。豊富な実例とともに、どのような切り口でデータを分析してゆけばよいかを解説しています。数式もあえて省略せずに、きちんと追いかけることができるよう丁寧に展開。グラフの使い方なども、参考になります。