piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

20 Jul 2011 曇り時々雨

少し間があいてしまった。今朝は時差惚けのためか、16:30頃に目が覚めてしまって、その後も眠れそうにないので、予報ではもう少しすると雨になるらしいということもあって、早めに出勤した。長い一日になりそうだ。


国際会議@アメリカは9日(土)の昼までだった。土曜の午後はスタバでまったりと過ごした。居心地の良い場所、急ぎ仕事のない昼下がり、面白い本と論文、コーヒー。これが私の求めていたものだ。また暫くおあずけになりそうだけど。

10日の朝、出立。乗り継ぎのサンフランシスコ空港では、ちょうどサッカー女子ワールドカップの決勝戦の時間だったので、K本さん夫妻と一緒にスポーツバーで観戦していた。フライトが遅れたおかげで、延長戦前半まで観ることができたが、2点目を入れられて、ちょっと厳しいなーと思いながら搭乗。機内でK本さんから同点でPK線になったと教えて貰ったら、飛行機が成田についたところで結果のアナウンス。ということで、遅ればせながら。
祝・なでしこジャパン世界一!

18日の夕方日本に着いた。飛行機の中でも半分以上寝てたのにその夜もぐっすり眠れて、時差惚けはないかと思ってたのだけど、そうは問屋が卸さなかったらしい。本調子までは数日かかりそう。


今回のLattice国際会議は、自分の発表が無かった分、世の中の状況や、今後自分が何をするかを考えることができた。全体としての感想は、

  • 間もなく出るLHCの実験結果によって、beyond standard modelはトレンドが変わるかも。
  • テクニカラーの候補探し。Infrared fixed point があるかどうか白黒つけるのが難しい。方法論の整理が必要か。
  • フレイバー物理。ビッグコラボレーションは着実に精度を上げてきている。対抗するには長期的戦略が必要。
  • 難しい問題については、大きなブレイクスルーは無さそう。

ついていけなかった話も多いので、スライドをみながらもう一度よく考えてみたい。


今日は午後打ち合わせで、都内に行ってきた。割と遅めの時間のため、2時前につくばを出発。打ち合わせ終了後、本屋に寄った。これが間違いだったのだが、回避はできない間違いなので仕方ない。菅野彰「帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく(1)」を購入、帰りのTXからマックにしけ込んで、23時までかけて一気読み。ま、今日は一日中、頭が30%寝てる感じだったので、これでよしとしよう。


もう一つ、前回続くと書いた件を続けておこう。
胃潰瘍は薬で痛みを抑えて、週明けに検査を受けることになったのだが、その検査の日に、私の師であるM先生が入院されたことをメールで知らされた。癌の手術から退院されたばかりで、先月お見舞いに伺ったばかりだった。容態は既に絶望的だったらしく、その翌日先生は亡くなられた。葬儀の日の、刺すような晴天の眩しさを、今も忘れられない。

10年前、私は研究者として生き残る道を探していた。身を削るような日々だと思っていたのだが、本当に削るのはちと困る。何か心を鎮める趣味が必要だと思い、バイオリンを習い始めたのがその翌月だから、こちらももう10年目なのだね。

いろいろ節目の10年目だということに気付いてしまった。次の10年をどう過ごすか、よく考えよう。