piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

タートルマラソン2011

10月16日、今年もタートルマラソンに出場しました。
あやうく忘れそうになっていたのだけど、つくばマラソンで記憶を上書きされる前に、一応レポートを書いておく。


体のコンディションは、体重77kg(どうしてこうなった)と重い他は悪くない。しかし天候の方が、予報で27度まで上がるという、ちょっとマラソンには過酷な状態。しかしスタート前の時点ではまだ、実感が伴っていませんでした。夏にも夜は走ってたし、まあ大丈夫だろうと。しかし体は涼しい日々に対応してしまっていて、気温の変化にはすぐには対応できないらしい。そのことを思い知らされることになりました。

スタートの30分くらい前に、ラン友のHさんと待ち合わせ。もう一人、Aさんも出てるのだけど、見付けられませんでした。いでたちは、カープの赤いなビジター用ユニフォーム(背番号20)、下はひざ上丈の短パン、サンバイザー。iPodには、半年以上前から同じ、ワーグナーのニーベルンクの指輪。ハーフはまあ、完走はできるだろうし、今一つ燃えないよねー、なんて会話をしつつ、スタートを待ちます。


スタートは10:30でしたが、今年も参加者多数で、スタートのゲートをくぐったのはほぼ5分後。久しぶりに昔の、前半飛ばして後半ばてるというパターンで、あわよくばゴールまで引っ張るという目論見を試してみるつもりで、暫くは前へ前へと人ごみをすり抜けてゆく。Hさんは途中で見失ってしまいました。気温がだんだん上がって、次第にペースを保てなくなる。7kmくらいで既にかなりばててきました。日差しが強くなって苦しい。折り返しの手前で、Hさんに抜かれる。

折り返しは、やっと半分か、という感じで、余裕があったらペースアップしようとか目論んでたけどまったくそんな状況でない。14kmの手前で、もう限界、と思ったのだけれど、惰性でのたのた走っていたら、給水があって少し生き返りました。もう少し過ぎたところで、Hさんが道端に佇んでいた。気になったのだけど、手で合図してて大丈夫そうだったので、先に進む。


もう給水だけが頼りで、3杯くらい取って飲んだり頭からかけたりして、とにかく体を冷やす。なんとかゆっくりでも走っていたけれど、残り4kmで歩いてしまった。道端には点々と、ダウンしている人が。そしてテントでは、AEDを使ってるらしき音、救急車も到着していた。なんかとんでもない状況。後で知ったところでは、気温は29度まで上がり、熱中症で搬送23人、うち3人は重傷だったらしい。

私の方は時折歩きつつも、ゴールに近づいてきました。「カープ頑張れ!」なんて声をかけられたら、そりゃ走るしかない。残り1kmはなんとか走って、やっとゴール。電光掲示板をきちんと見るのを忘れてたけど、多分2時間15分くらい。それにしても、こんな過酷なレースになるとは思ってもみなかった。

ゴール後の落ち合ったHさんには、直接対決で久しぶりの勝利。というか、お互い無事ゴールできて本当に良かった。Aさんはちょっと世界の違うタイムでとっくにゴール。この3人で、北千住駅近くのとんかつ屋で食事をして帰りました。ビールは格別に旨いけど、一杯で十分。


後日届いた記録証によると、グロスが2:14:15、ネットタイムが2:09:22。完走者中6656人中、3039位だったらしい。このタイムでこの順位ということが、今回のレースの過酷さを物語っている気がします。