piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

篠崎教本2巻終了 (2010年7月17日)

今日は、ヴァイオリンのレッスン日だったので都内に行ってきました。
今回で、めでたく篠崎教本の2巻が終了。この巻を始めたのは2003年なので、だいたい7年くらいかかりました。毎週レッスンという訳でもないのだけど、それにしても長いことお世話になったものだ。

ヴァイオリンを習い始めた時は、多分一番スタンダードな、鈴木教本(「鈴木メソード」として有名)を使っていたのですが、2年ほど経った頃に、思うところあって、篠崎教本に移りました。鈴木教本は、弾いて楽しい曲を積み重ねてゆくうちに、自然にテクニックも身についてゆくような構成で、音階教本とか、副読教本を併用してゆくものだと思います。そのあたりは先生次第でしょう。1巻の最後の曲がゴセックのガボットで、これを弾けるようになれるのなら頑張ろう!という気にさせるあたりうまく出来てます。特に小さい子供のやる気を引き出すのに良さそう。

一方で、篠崎教本は、2巻に入れば調も順番にやっていくし、2巻の後半はカイザーの練習曲(の少し簡略化したもの)とそのテクニックを使った曲を組み合わせて進めてゆくという構成。システマティックで、意図がその構成に明確に表現されているところに惹かれました。基礎練習とか練習曲が苦にならない、着実なステップアップを目指す大人向け、という気がします。弾きたい曲へ一直線、というのも大人ならではのアプローチですが。

新しいことを始めるときにどのように入ってゆくかという方法論に興味があったので、レッスンを続けながらも教本をいくつか読んでみたのですが、篠崎教本のアプローチに共感を覚えました。ということで、鈴木教本の2巻が終わった機会に篠崎教本の2巻後半に移行。京都で二人目の先生に習っていた頃ですが、ほとんどの部分は今も習っている3人目の先生にレッスンして貰いました。結局2巻の前半も一通りやったので、全ての調を経験したことになっています。ヴァイオリンの響きを輝かしく引き出す調もあれば、渋めの落ち着いた表現に適した調もあって、調の違いは単なる並行移動ではないのだなあ、と実感しました。テクニックも含めて、いろいろなことを教えてくれた教本です。3巻からの新しい展開が楽しみです。