アスキー新書、2007年。
膝には常に不安があります。
昔酷使したせいで、今でも湿気や気温の変化に反応して痛みます。しかも走るのが好き (ウェイトオーバー気味だし)。そういう訳でこの本は、見つけた瞬間ほとんどタイトルだけで買ってしまいました。
著者は、アテネオリンピックの柔道チームドクターも務めた整形外科医。膝を酷使するスポーツ選手のケア、クリニックで中高年の膝を診てきた経験に基づいて、健康な膝を保つために心掛けるべきことをまとめてあります。
膝を鍛えるためにウォーキングなどをしても、結果的に「ヒザ寿命」を縮めてしまう可能性があるそうです。膝の骨や軟骨のバランスが崩れた状態でのウォーキングは逆効果で、軟骨を磨り減らしてしまう場合があります。そして一度磨り減った軟骨を回復するのは、ほとんど不可能とのこと。ウォーキングなどを始める前に、膝周囲の筋肉を鍛えてべきで、そのトレーニングの仕方も、図解付きでまとめられています。
間接の構造や動く仕組みから始まって、筋肉が鍛えられる仕組み、痛みや炎症への対策など、知っていれば自分の体をケアするのに役立つ情報が分かり易く述べられています。ランニングハイには気をつけた方がいいということも、この本で知りました。四十肩の話なんてのも、情けないけどタイムリーですよ。それにしても.... 私も中年になっちゃったんだなあ (←何を今更)。
目次:
- 第1章 ヒザには寿命があります
- 第2章 意外と知らない大事な身体の仕組み
- 第3章 ウォーキングの前に知っておきたいこと
- 第4章 歩くだけでは運動として足りない
- 第5章 中高年の身体の痛みを軽減するために
- 第6章 自分の健康を人まかせにしない
- 第7章 ヒザ痛対策のための超簡単トレーニング