piyopiyo diary

幸せまで五十歩百歩。

レッスンの日々 (3)

(2001年8月頃の話です)

レッスンや練習を始める前には、まず調弦をします。
それぞれの弦が正しい音程になるように調節。ヴァイオリンの先の、ペグ(弦を巻き付けるつまみ)を回して音を変えます。

ヴァイオリンには4本弦が張られていて、低い方から順に、G(ゲー)線、D(デー)線、A(アー)線、E(エー)線と呼ばれていて、それぞれ、開放弦(指で押さえない)の音に対応しています (G=ソ、D=レ、A=ラ、E=ミ)。読み方はドイツ語。「G線上のアリア」は、このG線だけで弾くのでこう呼ばれます。

最初にA線の音を、音叉やチューナーを使って合わせます。チューナーというのは、音の高さを知らせてくれる機械で、音を指定すると、正しい音にどれだけ近いか針で知らせてくれます。

A線が合うと、他の弦の音程を合わせていきます。本当は隣り合う二つの弦を同時に弾いて、音が融け合ってるかどうかを耳で判断して合わせます。隣り合う弦は完全5度、つまり「ド」と「ソ」の分だけ違っていて、振動数では 2:3 の比になるので、音がきれいに混ざります。

これを耳だけで判断するのは、慣れないとかなり大変。特に高い音の方が違いを聴き分けにくいようです。ずれが微妙な場合にはうなりが聴こえるので、それが消えるところを探せばいい、と理屈ではそうなのですが、これが実際には難しい。ペグが硬いとなかなかちょうど良いところで止まらないし。そこで、まず耳で合わせてみて、その後チューナーで本当に合ってるかどうか確認する、ということになります。今でも耳だけでは自信がありません。

(つづく)